裏臥龍塾

チューブ編

みんなのおたよりコーナー!

ペンネームしいたけさんからのおたより

 

「得物の修理で困り果ててたところ、こちらのサイトに辿り着き自分でバラしてみました

そこで質問なんですが、ゴムチューブの周りに巻いてあるビニールはサランラップでしょうか?サランラップより少し厚い感じもするのですが。よろしければご教示願います。」

 

 

 

 

いや~ 年ぶりに裏臥龍塾に質問がきましたね。

 

スポチャンからしばらく遠ざかってまして、『裏臥龍塾』の感想など聞くこともなく

いいね!ボタンでもつけようかと思ってましたが(^_^;)

 

このサイトを見てバラしたとのこと。嬉しいじゃないですか!

 無事に組み立てれるようお手伝いしましょう!

  

 

今回のテーマは

ラップの巻き方

外袋を外してみると、湧き出てくるビニール?の破片

これはチューブに被せてあったものが、ボロボロになったものです。

  

お初修理の剣は、だいたい粉々になってますね。

  

修理しはじめのころ、ビニールなしで直してた時期もあったんですが

チューブの脆さを実感してからは、かならず巻くようになりました。

  

チューブをビニールで包んでる理由ですが

 

外気、湿気、汗によるチューブの劣化を防ぐ

②外袋に挿入しやすくするため

  

の2つの理由かなと勝手に思ってます。

  

ビニール素材ですが、なにが使われてるのかはまだわかっていません。

しいたけさんのおしゃるとおり、ラップより厚みがあるような気もします。

  

『傘袋』を使ってんじゃないかと、雨の日にいろんなスーパーの傘袋を持って帰って

試しましたが、ゴワついてしまいNGでした。

  

いろいろ試した結果、ラップでイイんじゃねえという結論に

  

長いものにキレイにラップを巻き付けるのはちょっと難しいので、工夫して巻き付けたいと思います。

準備するもの

ラップ(幅15cm)

幅が広いラップだと余分でゴワゴワするので15cmがベスト

 

 

②ハサミ

お気に入りのべたつかない関のハサミ。作業効率アップ

 

 

③ビニールテープ

 

 

 

④マスキングテープ

修理手順

■Step1

ラップの先端にマスキングテープを半分貼り付ける。

■Step2

ラップのついたマスキングテープを机に貼り付け固定する。

 

マスキングテープで固定する理由は、シワをつけずにキレイにラップを伸ばすためです。

 

■Step3

巻き付ける剣の長さまでラップを伸ばし、ラップを切ります。

 

■Step4

かるく空気を入れて膨らました剣をラップの中央へ置きます。

 

かならず、空気を入れた状態にしてください。

ペッタンコの状態でラップを巻くと、膨らませたときにイビツに膨らんでしまいます。

 

■Step5

ラップを巻き付ける。

 

■Step6

根本のラップをビニールテープで固定する。

 

■Step7

先端の余分なラップをカット

 

■Step8

外袋に挿入。

 

挿入は写真のように外袋を下にして、チューブを垂らした状態にすると入れやすいです。

 

なかなか入っていかない場合は外袋をゆすったり、チューブをねじりながら入れるといいですよ。

 

それでも入らない場合は空気の入れすぎです。

 

 

いかがでしょうか?ちょっと面倒ですが、こうするとキレイに巻くことができます。

 

まぁ、紹介しといてなんなんですが

実は上記のやり方は、私はやってません(^^;)

家のフローリングはコーティング施工してあり、ラップが貼り付くのでテープなしでキレイにできます。

 

ラップをうまく固定する場所がない方は、今回紹介したマスキングテープ固定方法で試してみてください。

 

以上、ラップの巻き方でした。

 

ビニールの正体知ってるよという方は、裏臥龍塾TOPページ下のコメント欄によろしくお願いします。

 いつものおきまりですが

「このページを参考にした修理、分解はすべて自己責任でお願いします。」

 

 ではでは 

すごかったですね~台風21号

地震でも止まらない京阪電車が全線運休になりましたからね。

ということで、会社はお休み

 

作りますか」

 

「何を?」

 

「今、ハマってるものから.チョイス」

 

「ハマってるもの?」

  

それはキャンプ

  

1990年代に下火になったアウトドアブームが、

年前ぐらいから再ブームに! 

 

我が家も時代の潮流にのるべく、家族や回りを巻き込みキャンプ沼状態です。

  

最近は既製品ではもの足らず、道具を自作されてるキャンパーも多いそうで、

自作のイスやテーブルなんかも見かけたりします。

  

せっかくなんで、

災害時に役立ち、家にある工具で作れるもので検討したところ

  

ありました。アルコールバーナー! 

小型で軽量なコンロで

お湯わかしたり、料理したりできるものです。

 

材料は空き缶2、3個。

燃料は、剣の修理でよく使ってる燃料用アルコール。

 

ずっと燃料アルコールは何に使う燃料なのかと疑問に思ってたんですが、やっとわかりました。

 

多趣味だと意外な趣味と趣味がります。

 

ではさっそく

自作してる方のサイトを見ながらチャチャっと制作します。

そして着火! おぅー想像してたより強い火力!

 

剣の修理で使用するときは、火事にならんよう注意せなあかんなと実感

作り方を細かく載せると何のサイトかわからなくなりますので、興味ある方はネット検索してチャレンジしてみてください。

 

ということで、 思ったよりはやくできたんで、久々に本業の剣の修理でもアップしましょう~

エアチューブ先端のパンク修理

この先端パンクは頻繁に起こりやすいパンクの一つ。

ポンプで空気を入れても、抵抗がなくスカスカ抜けるときは先端のパンクです。

 

修理方法は前回の【#01エアチューブのパンク修理と同じで

パッチを当ててエア漏れを防ぎます。

 

道具も同じものを使用

  

通常パンクと先端パンクの違いは

パッチを当てる場所が平らか、球面かだけの違い

 

球面にパッチを当てるので、少し難易度はアップします。

修理手順

■Step1

まずは、穴がパッチのサイズに収まるかどうかの確認です。

 

このぐらいの穴だと、ふさぐことは可能です。

 

■Step2

パッチの不要部分をハサミでカット

■Step3

穴にパッチを当てて、位置決めし

パッチの輪郭にそってマジックで線を引きます。

 

ラインを引いた理由は「ゴムのり」のハミダシをできるだけ抑えることでチューブの劣化を防ぐのが目的です。

■Step4

ゴムのりへら用意し、マジックラインを少し超えるぐらいの範囲に塗布します。

ゴムのりはなるべく薄く均一に塗りこむこと。 

 

重要!「ゴムのり」を塗った後、5分ほど乾かします。

 

乾く前に張ってしまうと乾燥が進まなくなり、結果くっつかない事になります。

 

というのも、ゴムのりには密着させるための加硫剤と、塗りやすいように揮発性の有機剤が入ってるのですが、有機剤は接着には不要なもので、これが残ってるとくっつきません。それを蒸発させるための乾燥です。

■Step5

パッチのアルミシートを半分だけ剥がします。

持ち手に部分にし、手の脂をつけないようにします。

■Step6

パッチを半分だけ密着させます

■Step7

パッチのアルミシートをすべて剥がし密着させます。

さらにへらの柄を押し付け密着を強めます。

 

ハミダシも少なくキレイに密着しました!

これでパンク修理かんりょうです!

先端のパンク原因は、外袋の先端の折り目や縫い目とのコスレによって起きてるかと思います。

 

ですから、小さいパッチを当てて修理しても、すぐに隣に穴が開いたりと慢性化しやすいですから

穴のサイズにかかわらず、写真のパッチサイズぐらい大きなものを付けて耐久性を上げることをオススメします。

 

例外として

パッチに収まらないほどに先端が裂けたり、劣化している場合があります。

そうした場合、先端が健在な不要チューブがあれば先端のみ移植する方法もあります。

 

ただ、移植すると剣先の重量が増し振りづらくなるので、腕力のない子どもの場合はエアチューブの交換をオススメします。

 

今回紹介した方法以外に、「もっと簡単に直す方法知ってるよ」という方は、

裏臥龍塾TOPページ下のコメント欄に、ぜひ技自慢をよろしくお願いします

 

いつものおきまりですが

「このページを参考にした修理、分解はすべて自己責任でお願いします。」

 

ではでは 

「諸行無常平家物語の冒頭です。

仏教用語なんですが、簡単にいうと「この世のすべてのもの(万物)に永久不変はない」ということです

 

理系いうと

エントロピー増大の法則 

なんじゃそら??

 

「エントロピー」とは「 無秩序な状態の度合」

 

分かんないですね

 

例えば、屋が散らかっていく過程をエントロピーでいうと

 

部屋が片付いてる状態 (エントロピーが小さい)

部屋が散らかってる状態(エントロピーが大きい)

 

「秩序」あるものは、エントロピーが増大し、いつしか「無秩序」

 

水はやがて乾き、熱いものは冷める。鉄はいつかサビる。

これもエントロピー増大。

時間の経過の中で、「万物」すべてこれに逆らうことはできないわけですね。

 

しかし!おもしろいのは「生命」なんですね。この「法則」とうまくやっていく方法をあみ出したんです。

 

細胞を再構築する

 

エントロピするーが増大し、無秩序になる前に細胞を破壊! 

細胞が壊れたわけでもなく古びたのでもなくても徹底的に破壊します。

そして「う〇こ」にして出し、ご飯を食べ、分解し、新しい細胞を作ります。

 

「生命」は一生懸命、自ら壊すことをやってるわけですね。

エントロピー増大に追いつかれないように、壊し、作る。

 

一年ぐらいで人間の体の細胞はすべて入れ替わってるそうです。

 

ただ、長い間「法則」と追いかけっこしているうちに分子レベルの損傷が蓄積して

「法則」に追い抜かれてしまいます。

 

「秩序が保てない状態」つまり「死んじゃう」ってことです。

 

しかしですね。

自分の中で保ってた「秩序」は別の場所、「子供」にバトンタッチしています。

そうやって、38億年生命をつなげてきたんですね。

 

前置きが長げーなー、ということで今回のテーマは

エアチューブのパンク修理

エアチューブもこの「法則」から逃れられません。

ありがたいことに、エコな??すぐに自然に帰る「天然ゴム」が使われてます。

エア剣を一年ほど置いとくだけで、「法則」に追い抜かれてしまいます。

 追い抜かれたら交換すればいいんですが、チューブのみの販売はしてもらえず、スポーツチャンバラ公認の修理屋さんに入院となります。

費用は2、3回に出すと、新品買える金額に…。

 

稼いでも「散財」になる、これもまた「法則」なわけです。 

 

ということで、「エントロピー増大」を少しでも遅らせるため 、パンク修理は自分やってみましょう。

準備するもの

■ゴムのり

自転車のパンク修理でつかうゴム用専用の接着剤。

  

手前が百均で売ってるゴムのりチューブ。

たまにつかう程度ならこの量で充分です。

 

奥が業務用?

大容量85mlのゴムのり、ホームセンターで300円ぐらいで売ってます。

■へら

ゴムのりを塗るための「へら」。

 

左から、

ボンドを買ったときについていたもので、先端にギザギザ付き。

のりをキレイに伸ばせるので、よくこれを使ってます。

 

中央は絵画用のへら、右は百均のへら。

 

塗りやすければなんでもOK

■パッチ

自転車のパンク箇所に張り付けるパッチ。

いろんな種類が売ってますが、よく使ってるものを

左から、

薄型丸パッチは薄く軽量で、チューブ先端の小さいパンクによくつかいます。ホームセンターで購入。

 

中央と右は百均のパッチのサイズ違い。

ホームセンターの同サイズのパッチより若干薄く感じます。

 

あつかいやすいんで好んで使用。

 

■イージーパッチ

ゴムのり不要のシールパッチ。

 

通常のパッチと比べて耐久性は劣りますが、簡単に貼れ、なおかつ軽量。

 

先端以外の小さなパンクでよく使っています。

価格が400円ぐらいでパッチが6枚入り。

(サイズは約□25mmぐらい)

 

写真撮影の都合でエアチューブは端材使用。

パンク箇所は分かりやすいようにマジックで点線で印をつけてます。

 

左と中央はよくある劣化による縦長の亀裂を再現。

右は丸穴パンクで、分かりやすいように大きく開けています。

 

パッチを張る箇所に、汚れが付いてる場合は除去すること。

また、表面を紙やすりで軽くザラザラにしておくとパッチの密着が強まるそうですが、やってもやらなくても、たいして変わらない気がします。

 

注意すべきは、紙やすりの角が引っ掛かって、チューブにキズをつける場合があるので、角を丸く切っておくとよいでしょう。

修理手順

■Step1

アルミシートにパッチが付いてます。

写真のようにパッチの輪郭にそって、不要なアルミシートをカットします。

 

■Step2

 チューブのパンク箇所にパッチをあてて位置決めし、

パッチの輪郭にそってマジックで線を引きます。

輪郭を描き終えた状態。

ゴムのりを塗布する範囲がわかるようにするための目安ラインとなります。

 

写真で見やすくするため、わざと太く濃く書いてますが

実際は、わかればいい程度に薄くでOK。

■Step3

ゴムのりとへらを準備し、マジックのラインを少し超えるぐらいの範囲に「ゴムのり」を塗布します。

「ゴムのり」はなるべく薄く、均一に塗りこむ事。

 

ラインを引いた理由は、「ゴムのり」のハミダシをできるだけ抑えることで、チューブの劣化を防ぐのが目的です。

ここが重要なんですが、

「ゴムのり」を塗った後、5分ほど乾かします。

 

乾く前に張ってしまうと、乾燥が進まなくなり、結果くっつかない事になります。

 

というのも、ゴムのりには密着させるための加硫剤と、塗りやすいように揮発性の有機剤が入ってるのですが、有機剤は接着には不要なもので、これが残ってるとくっつきません。

それを蒸発させるための乾燥です。

■Step4

パッチのアルミシートを半分だけ剥がします。

手の脂をつけないように持ち手部分にするためです。

■Step5

パッチを半分密着させます。

■Step6

パッチのアルミシートをすべて剥がし、すべて密着させます。

へらの柄を押し付け、密着を強めます。

ハミダシも少なくキレイに密着しました(^^♪

これでパンク修理かんりょうです!

■イージーパッチ取り付けの場合

続いて、「ゴムのり」不要のイージーパッチ。

裏紙をを半分だけ剥がします。

これも手の脂が付くことを避けるためです。

 

貼る方向は、チューブが伸びる方向へ四角形の頂点がくるように貼ると耐久性が上がります。

キレイに貼れました。

 

通常パッチより耐久性は劣りますが、かんたんに貼れるので、らくちんですね。

それに、軽く剣の振りにも影響がでませんのでオススメです。

 

注意することは、先端の球面部分には使用しないようにしてください。球面にうまくフィットせず、シワができやすくなり、そこからエア漏れすることがあります。

ということで、いかがですか?

「ゴムのりを乾かす」ということを守れば、失敗はありません。

 

今回はわかりやすいパンク箇所の再現で行いましたが、もちろん目に見えないようなパンクもあります。

そういう場合は、エア剣を膨らまして、せっけんの泡で確かめます。

ゴムには、よくなさそーですから極力さけてますが

 

まぁ、自転車のパンク修理と同じ要領です(自転車は自分ではやったことないですけどね)

 

他にパンクでよくあるのが、

エアチューブの根本のヒビ割れ、先端のでかい穴など、

多々ありますから、次回にでも掲載できればなとおもってます。

 

 今回紹介した方法以外に、「もっと簡単に外す方法知ってるよ」という方は、

裏臥龍塾TOPページ下のコメント欄に、ぜひ技自慢をよろしくお願いします

 

いつものおきまりですが

「このページを参考にした修理、分解はすべて自己責任でお願いします。」

ではでは

HOME
裏臥龍塾TOPへ戻る
見学|無料体験申し込みへ