遭難から2年。
彼女は島からの脱出を決意し、風向きが変わったその日、海に漕ぎ出す。
そこで嵐にあい、波に翻弄され、彼女のこころを少しずつ壊していく…
何とか嵐がおさまり、疲れきった彼女はウトウトと…
そして数日後、彼女はボヤけた視界の中に船影をみた。
きっと、気付きはしない…。
「期待はしない」彼女が2年間で学んだこと。
しかし…奇跡がおこった。彼女に気付いたのだ!
船首をこちらに向け、海を切り裂き、こちらへ向かってくる。
船は近づくにつれて速度を緩め、船の大きな側面を彼女に見せた。
「BA・SA・RA…」
「バサラ…」とつぶやきながら、彼女は気を失った。
彼女を救ったのは大門大悟、船名「バサラ」の船長である。
大門は彼女のベルトに刻まれた文字「KARIKARI」から身元を特定し、
すぐさま連絡。
そして彼女は夢にまで見た「彼の元へ」帰国するのであった。
しかし、帰国した彼女に待ち受けていたものは、さらに過酷な運命であった。
島での2年間、こころの支えであった「彼」は、
すでに彼女は死んだ者ものと思い…新しい「彼女」と暮らしていたのである。
「2年間、彼が心の支えだった。彼を失ってしまった。もう、何を支えにして生きていけばいいのかわからない」
「しかし、それでも私は生きていくしかない。島でそうしてきたように生きていくしかない」
「太陽が昇れば一日が始まる。だから私は、息を吸って生きていくしかないんだ…」
まだ彼を忘れてはいなかったが、二人は別々の道を歩むことにした。
そして、彼女が選んだ道は…
そう、「臥龍塾の備品」になること。 これまで、ひた走ってきた「おっさんの楯」のではなく。
フレッシュな会員の腕にハメてもらう、新しい未来を選んだのだ!
いったい何のはなし???
…実は2年前、どこかの大会で「楯(彼女)」をなくしまして
それが、2年ぶりに戻ってきたんですよ!
まさに奇跡! うれしかったので小説化しておきました。
楯は巡り巡って、数か月前にバサラさんの備品として紛れ込んでいたところを大門大悟さんが気付いてくださいました。(詳しくはバサラ活動日誌へ)大門さん、ありがとうございます。
そのかわり、バサラさんの楯が行方知れずとなってしまいました。消えかかった「バ」の文字が目印だそうです。
見つけられた方は、臥龍塾(お問い合わせ)、またはバサラHPまでご連絡くださーい。さらなる奇跡を願っております。
せっかく戻ってきた楯(彼女)ですが、すでに二代目の楯(彼女)が…。
ということで、臥龍塾の備品として第二の人生を歩んでもらうことにしました。
臥龍塾「三種の神器」の一つ「イージスの楯」の誕生です!!
みなさん、用具に名前を書く場所は見やすいところに入れましょう。 ではでは